2012年3月17日土曜日

アルファベット小文字の練習

この時期は中学校準備の最終段階に入る子が多い。
例えば、
英語であれば中学校の教科書は5単元ほど進んでいるべきだし、
特に教科書が来年度から採択が変わるため(なじみのあるニューホライズンではなくなる!)
テストの形式が変わるはずであり、それに伴う対策を採る意味でも
少しでも早めにすすめておく必要があるのだ。


ちなみに、
SoRaでの英語の授業は英語を初めて習うという子向きに授業を組んでいる。

学習の基本は「読み・書き・算」

だから英語学習の初歩は、
書かれた文を読み、文字や単語を書く練習をしっかり行うということを大切にしている。



例えば、
アルファベットの小文字の練習を行うとき。

有名な指導法で、
(僕の尊敬している先生の指導法の受け売りですが笑)
ノートに一行ずつそれぞれの文字を練習させるのだが、
僕はこんな指示を出す。
必ずだ。



「aaa aaa aaa aaa」←板書(ノートの指示)


「こんなふうに3つ書いたら、一文字分空けてまた3つ書く。
 このくりかえしで練習してください。」



This is a pen. と英語を初めて習う子に書かせるとき、

「①文頭は大文字で」
「②文の最後にはピリオド」
「③単語と単語の間は一文字分空ける」

と教師は指示を出す。

このとき、
①と②に気を配る教師は多いが、③のことに細かく気を配る教師は少ない。

①と②は正しく行わないとバツになるが、
③は多少甘くてもマルをもらえるからだろう。

しかし、
英語を初めて習う子にとって、単語と単語の間を一文字分空けるというのは意外に難しい。

どこが単語の区切れ目なのかが分からないようになっている子、
単語と単語の間が広すぎる子
(特にこちらの子が多い。しかも多くの教師がこれを見逃してしまっている)
など、最初からはなかなか上手くは書けない。

1年生夏から秋にかけて入会してくる子で「英語が苦手だ」というほとんどのタイプが
これに陥っていると感じる。


「分かりやすく教える」というのは大切なことであるが、
「正しくできるまでうまく導く」ことはそれ以上に大切なことである。

「単語と単語の間は一文字分空けなさい」と言うだけでも、
たしかにそれは「指導」であるが、そんなことは誰にでも言える。

できるようにするためにどうしたらよいのかをプロならば常に考えなければならない。


ちなみに、
このようにやらせると、小文字の練習もできる上、スペーシングの練習もできる。

同じ文字の練習でも一文字分空けるときに、一拍分手が止まる。

その方が頭がリセットされて、
手を動かすだけの単純作業になってしまうのを防ぐ効果もある。
(同じ文字を何度も練習していると、
本当にその文字をそう読むのかと変な気分になったことはありませんか?あれです。)

おまけに「一行練習」と言うと、
文字と文字の間をやたらと空けて「手抜き」をする子がいるが、
それも防ぐことができる。

この時期の英語学習は高校までの6年間を占うといってもいい。
それくらい大事な時期のここをしっかりとみていきたい。

1 件のコメント:

  1. なるほど・・・
    それは知りませんでした。
    自分も昔ひたすら一行書きまくってた気が・・・

    勉強になります!

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