王道の話
ある生徒が友達と一緒にダンスのオーディションに出ることになった。
競争率は800倍らしい。
800人に一人の合格率だ。
その子達は、ダンスの教室に入っていて遅くまでレッスンしていた。
1日も休まずに続けた。
スタイルのきれいな子達で体も柔らかくてリズム感もいい。
僕が見てもテレビの中で踊っているダンサーに負けていない。
誰が一番うまいのか僕のレベルではよくわからない。
その子の勉強用のノートを見てもダンスのことばっかり書いてある。
そしてオーディションがあった。
自分の番が来た。
心臓がドキドキだったらしい。
もう何も覚えてないらしい。
そして発表だ。
友達がどんどん不合格になっていく。
その子は…
…その子は合格した。
あとからその子に聞いてみた。
どうして合格したの?
「私はダンス教室が終わってから、
毎日2時間1日も欠かさずひとりで練習しました。
だから合格できたんだと思います。
でも、
これで夢がかないました。」
…ごめん。
結構前に僕が聞いた話。
だから僕の経験ではないし、それが本当かどうかもわからない。
作り話として
もっとリアルに書くこともできたけど、
さすがにそれはいけないと思った。
・・・でも、
ちょっとだけでも感情移入してもらえたかと思う。
何が言いたいかって、
結局そういうことなんだって思うってことだ。
僕は毎日いろんなところと競争をしている。
受験生や大学生とある意味同じだ。
もし、勝てるとしたらこういうシナリオだろう。
こういう勝ち方が一番セオリー通りで、一番王道だろう。
そして王道で行くのが一番楽だ。
苦しく見えても一番王道がいい。
だから、そのド真ん中を目指してがんばってないといけない。
今日、
みんなのための夏のカリキュラム案が完成する予定だ。
今から手直しや移行部分のチェックにはいる。
全部で300枚を超えている。
これだけ作るのに、100時間くらいかかった。
もちろん、ひとりで作ったわけではない。
何人かで協力して100時間やりまくった。
僕はこの1ヶ月で、
受験への道筋をまとめまくるという形を残した。
中学生にどの志望校を言われても
どこをどうがんばっていけばいけるか筋道立てて説明することができる。
でも、まだまだこれで終わらない。
次はこのステップを加工していく。
応用演習のツールや実践演習のやりかたをどんどん考えていく。
それには時間がまだかかる。
今は基本ステップを作るときだ。
2日後からは授業の組み立て方を考え始める。
やり始めたとき、
本当にこの作業が全部終わるのかどうなのかちょっと不安だった。
1年生の単元を全部終えたときもまだまだわからないと思った。
2年生の単元を全部終えたときも、挫折するかもしれないって思った。
でもね。
挫折したら全部がパーになるから。
今日の日を迎えられると信じていた。
集中的に資料を作れるのは、面談の合間をぬった時期と連休しかない。
さて。
君が無理だと思うことは本当に無理なんだろうか?
目標が低ければ、成功する可能性は高い。
でも、得られるものがそれだけになる。
目標が高ければ、その間の苦労はとんでもないものになる。
まずは盛岡市で一番すごい塾を目指したい。
誰もが認めるすごい塾のランキング1位になるためだ。
「ねえ、盛岡市で一番すごい塾は?」
「山崎智樹先生の塾でしょ」って言われるようにする。
ひっそりとやるんじゃなくて、
教室に通っている生徒や先生が胸を張って
「SoRaに通っています(通っていました!)」っていえるような場所にする。
きっとそんな中で勉強できることに優越感を覚えて成績だってどんどん上がる。
友達や周りを大切にすることの出来るすばらしい場所を作ることができるはずだ。
ここにいれば絶対に安心だって思えるような場所を作りたい。
そのための10000分の1の努力で、今のことをやっている。
パソコンで言えば、マウスを作りました。
ってレベル。
でも、
マウスでもHDでもキーボードでもモニターでも最高のものが作れるように努力をしたいと思う。
だらだら過ごしたって時間はあっという間に来る。
それなら形を残しながら、やっていきたい。
「私はダンス教室が終わってから、
毎日2時間1日も欠かさずひとりで練習しました。
だから合格できたんだと思います。
でも、
これで夢がかないました。」
僕らも他人より少しでも多く勉強して、他人より多く努力して、他人より多くがんばって…
そんな風にして王道のど真ん中の1番を目指したい。
実は今日の記事は僕がすごいと思う先生の受け売りです。
でも、
これから、大学生になるみんなにも思う。
勝ちたいのなら努力をすることだ。
その努力は必ず苦しいことである必要はない。
でも、努力が必要だ。
宝くじのような運の勝ち方は、あとが続かない。
さあ、仕上げに向かって今日もがんばりましょう。