高知が躍進 “秋田式”導入 放課後補習も充実2013.8.28 00:23 産経新聞
4年ぶりに全国全ての学校が参加し、27日に結果が公表された全国学力テスト。過去5回は都道府県別で成績上位、下位の固定化が進んできたが、今回は下位に低迷してきた高知が、小6の複数教科で全国平均との差で3ポイント以上正答率を伸ばすなど大幅な改善を見せた。トップ常連の秋田から取り組みを学んだり、地域ぐるみで放課後補習を支援したり。学力向上への努力が結実した好事例として文部科学省も注目している。
ネット利用奏功
平成19年に復活した全国学力テストで、高知は小6の全教科で平均以下、中3は最下位クラスと低迷。その後も全国平均を下回る結果が続いた。だが今回は21年度比で、全国平均正答率との差が、小6国語Aと小6算数Aで3ポイント以上改善。中3でも差が縮まった。
県教委小中学校課は「19年の最初の結果が非常に厳しく、すぐに対策に乗り出した」と振り返る。まず行ったのは秋田への視察。秋田は17年からネット上に「学力向上支援Web」というサイトを設置。県が行う学力テストの結果をサイトを通じて集計分析し、各校に課題を通知したり、練習問題を提供したりする取り組みを行っていた。
中学、依然厳しく
高知も20年から、日頃のテーマ別の単元テストで、同様の取り組みをスタート。さらに放課後の補習にも力を入れた。小学校では大学生や保護者、地域ボランティアらが、中学校では教員らが指導に当たった。
文科省によると、放課後に補習を週1回以上行っている学校の割合は全国の公立小学校で約3割、中学校で約2割なのに対し、高知では小学校で8割超、中学校でも約7割に上る。
ただ、中3は数学Bで全国平均を大きく下回り46位となるなど低迷。中沢卓史教育長は27日、「依然厳しい」と気を引き締めた。
積極的な取り組みが生徒に伝わっているというすばらしい例だと思う。
良いものはどんどん取り入れていこうという姿勢が結果を出す成功例。
縮まったこの差は今後にどんどんいきていくことだろう。
・・・反面、
一生懸命な取り組みが結果に出ないこともある。
今回は高知県で取り組みを行ったのにもかかわらず中学3年数学Bでは
平均を大きく下回ってしまう結果となってしまった。
中学生に結果が出ないのは実は当然のことである。
言葉は悪いが、
それだけ長い年月勉強をさぼってきたということである。
教室で子供たちを見ていても、中1と3年では効果が違ってくる。
小学内容に大きな穴のある生徒は中3でもしばしばみることがある。
当然、そうなるとかなりの時間を必要とし、すぐには結果が出てこない。
高知の場合、こうなるとことはむしろ必然で予想できたことだと思う。
ただ、
穴のある子は時間がかかるがその分後半の伸びは目を見張るものがある。
大事なことはこの努力を続けていくこと。
これを続けていけば、高知県は飛躍していくことは間違いない。
日々の積み重ね。
改めて自分にも重ねて意識をしていきたい。