スペイン人を象徴しているのが、セルバンテスである。
彼が書いた「ドンキホーテ」には、
実はいろいろな教訓が含まれている。
そのひとつが次のような言葉である。
「富を失うものは、多くを失う。
友人を失う者は、さらに多くを失う。
しかし、勇気を失う者は、全てを失う。」
歳を重ねてこの社会に生きているとまさに言葉のように人生は流れていく。
特に、
今のように会社の中で大きな責任を負わされると、
一番大事なものは勇気である。
富を失っても、
被害を被る者は私や私の家族だけ、
各々の以後の努力でどうにでもなる。
友人を失うのは自分にとって、
何よりも辛いことだが、
少なくとも家族には迷惑をあまりかけない。
しかし、
勇気を失うと家族にも、
友人にも、
会社の仲間たちにも、
多くの人たちに迷惑をかける。
加えて自分自身の人生が味気なく、
魅力のない者になってしまう。
20代は富や友人がいちばん欲しかった。
今度は友達のありがたみが分かるようになった。
しかし、
それをすべてクリアーすると、
何事においても自分の人生をより良くするためには
勇気が必要になった。
勇気とは人が個々の人生の中で必要とするきっと究極のものなのだろう。
最近つくづくこの言葉を噛みしめることが多いので、
私自身の人生もついにここまで来たのだと感じている。
最後には勇気を失う者になって、
人間は土になっていくのだろう。
結局、
人生の最終局面に自分が漕ぎ着けているのが分かる。
ゆえに自分の人生をより良いものにするならば、
勇気を少しでも長く持ち続ける必要がある。
僕は、日々の生活の中で、
その勇気を持てる自分でいられるために
これから努力をしていこうと思う。
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