2014年10月16日木曜日

僕は本が大好きだ。
そして
その本の中にはもちろんマンガというジャンルも含まれる。
お勧めの本を聞かれたときには「マンガでいうと○○~」といったくだりも使う時がある。
「学ぶ」という視点から本を考えると少し難しいし弊害ももしかしたらあるのだろう。
しかし、
子どもにはまる理由が直観的なものもあるのなら
そこを知ることも視野を広げる一つなんだと思う。
昔、
「オトナはつまらない」
といった表現を聞くことがあった。

つまらなくしているのは誰か。

マンガが人生をおもしろくしているのではなく、
(いやおもしろすぎてむしろお勧めだけどwww)
視野の狭い人生がつまらないのではないか。

艦これも弱虫ぺダルもBE BLUEも
あひるの空も進撃もジャイアントキリングも
それこそスラムダンクもドラゴンボールもタッチも。

子どもとキラキラ話せるようなオトナになりたい。
この記事を見て改めてそう感じました。
むしろ、子どもから、学ぶべきだ!
中学生や高校生相手に話すとき、もちろん、ぼくが知っていることを伝えることは情熱を持ってやるが、逆に、相手から教えてもらうことも多い。たとえば、アニメとか漫画で、何が流行っているかということは、時代の空気を映し出すし、日進月歩だし、へえ〜、と思うことがある。
「艦隊これくしょん」は、ツイッターのトレンドで知っていたが、「オトメイト」を初めて知ったのは、ある中学校でだった。「えぅ、それ、何?」と聞いたら、いろいろ教えてくれた。誰が説明するかで、少しずつ表現が違うので、面白い。聞きながら、「こんなのかなあ」などと想像するのがたのしい。
先日訪れた学校では、「ギャグマンガ日和」というのを教えてもらった。「えっ、それ、なに?」と聞いたら、「松尾芭蕉が、ださい、へんな俳句を詠んで、河合曾良が、なんじゃ、そりゃーと、つっこむんです」と言うから、「あっ、それは、読みたいな!」とぼくは叫んでしまったわけだ。
「弱虫ペダル」というのも教えてもらった。なんか、先輩後輩の深い話らしい。面白いのは、「知っている人?」と聞くと、子どもたちの多くが手を上げるが、同じ会場にいる大人たち(教師たち、親たち)はぽかあんとしていることだ。そこで私はすかさず言う。「むしろ、子どもから、学ぶべきだ!」と。
なんでこのことが気になったかというと、ある時、ある会場で、大人たちが、子どもたちに、「この名作を読んだか」「ぜひ読むべきだ」みたいなことを言う流れがあって、それはそれで良かったのだけど、ぼくが、「君たちはどんな本が好きなの?」と聞いたら、子どもたちが、急にイキイキした。
それで、口々に、「なんとか探偵なんとか」とか、聞いたことがない本の名前を言う。どうもそれは、いわゆるライトノベルとか、そういうジャンルのようなものらしいんだけど、今の子どもたちが夢中になっている本らしい。それで、その会場にいた大人たちは、ぼくを含め、誰もそれらの本を知らなかった。
ぼくが子どもの頃流行っていた、『巨人の星』とか、『あしたのジョー』とか、『デビルマン』とか、『いなかっぺ大将』とか、今振り返れば名作だけど、当時の大人たちは、眉をしかめていたり、知らなかったり、無視していたりしたんだろう。だから、結局、時代は繰り返すということだ。
子どもは、何しろこれからの時代を生きるのだから、直感のようなもので、最先端をつかみとるのだとぼくは信じている。マインクラフトを実況する動画を、日本でも北米でもヨーロッパでも夢中になって見ている子どもたちがいるように。だから、大人たちは、時には子どもたちから学ぶべきなのだと思う。

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