2012年4月26日木曜日

「想い」が作ること。





「マーフィー100の成功法則」(大島淳一著:三笠書房)

の中にこんな文章がある。

見出しは「ノーベル医学・生理学賞受賞も認める“自己治癒の奇跡”」という箇所だ。
そこに驚くべき事実が書いてある。


ロンドンのキャクストン・ホール所長のイブリン・フリート博士の話です。
ある男の娘が不治の皮膚病にかかり、関節炎も患いました。
医者の治療も受けましたが、いっこうによくなりません。

その父親は「私の娘が治ってくれれば、私の右腕をあげてもよい」と言いながら、
強烈に娘が回復することを念じておりました。

二年ほどたったある日、
その家族がドライブに出かけて衝突事故を起こしました。
その事故で父親の右腕はもぎ取られました。

不思議なことに、
彼の娘もそれと同時に、皮膚病も関節炎も治ってしまったのです。

きっと二年間、
その父親が頭に描いていたことが潜在意識に受けとめられたのでしょう。

潜在意識は、
自分で判断することを知りませんから、受け取ったとおりに実現したのです。
それは祈っている男に実現したのみならず、
違う人(この場合、彼の娘)にも起こったのです。

これは潜在意識がある場合には、
個人を超えて働くものだとしなければ説明できません。

ノーベル医学・生理学賞を受賞した世界的外科医アレキシス・カレル博士も、
このような不思議なことが時々起こることを認めています。




信じられないような話なのだが、
私はこれを読んだときにあり得るのではないかと感じた。

歴史上でもこういうことは頻繁に起きている。
自分の目で見たわけではないから、信用できないと言うわけなのだが、
少なくとも日常生活の中で、
“思い”が通じたと思えることを実際に経験した人は少なくないだろう。

仕事においても、私はそれが言えると思う。
特に、私たち教育に携わる現場では。

私が教室長として現場で頑張っていたとき、
何ごとに対しても、「こうありたい」というイメージを大事にしてきた。

生徒一人ひとりに対しても、この生徒をこのようにしたいと必ず思うこにし、
生徒にも自分の思う生徒像をはっきり言うことにしていた。
そして褒めるにしても、叱るにしても常にそのイメージを基準に私は行っていた。

教室には理想の教室のイメージを持ち、グループ全体にもそういうイメージを持った。
もちろん自分自身にもそういうイメージを持っていた。
それが完成すると、次はそれを実現させようと努力したし、実現するように祈った。


そうするとどうだろう、その気持が相手に伝わっていくとどんどん自分の理想に近づいてくる。
あまり変化がないと感じていた自分自身も、
他人から見ると変わったと評価されるようになった。

私の中ではそれは紛れもない奇跡だと感じていた。

ゆえに上のようなことは起こりうる。
人を使うにしても、そういうイメージを持てない者は成功しない。



独立する前、
多くの塾を見させていただいた。

「成功している」と感じる教室は、必ずこういう「想い」を持っていると感じてきた。

私の塾の教室を多くのベテランの塾の先生方に見学してもらったこともあるのだが、
やはりその教室を見ただけで「想い」を感じる先生もいらっしゃったようだ。

敏感で週に何回もその教室に足を運んでいる子どもたちがそれを感じないわけはない。
何の仕事に対しても言えることだと思うのだが、信念は奇跡を呼ぶので決して諦めてはいけない。



それが

「顔晴る」という場所を作るのだと思う。

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